ユニフォーム

セルヒオ・ラモスも大ファン!AC/DCが、スコットランド代表コラボシャツをリリース!!

1980年リリースのアルバム『Back In Black』は全世界での売り上げ5,000万枚!マイケル・ジャクソンの『スリラー』、イーグルスの『グレイテスト・ヒッツ』に続く歴代3位という偉業を成し遂げている、オーストラリアを代表するハードロックバンド・AC/DC(エーシー・ディーシー)。そのロックレジェンドとアンブロがタッグを組んだ。今回モチーフとなったのは、1978年のスコットランド代表ユニフォーム。果たして両者にどんな関係があるのだろうか?

抜群の知名度を持つ世界的バンドであるAC/DC。音楽やハードロックに詳しくないフットボールファンでも、彼らの曲を一度は聴いたことがあるのではないだろうか。それもそのはず、1973年のバンド結成以来、全世界でのアルバムセールス総数は、なんと2億4,000万枚。数多くのスポーツイベントや映画サントラにも様々な楽曲が使用されており、“史上最高のロックバンド”との呼び声も高い。メンバーチェンジを重ねながら、今もシーンの最前線で活躍している、まさにモンスターバンドと言える。

2020年時点の最新ラインナップのAC/DC。オーストラリアが生んだ史上最強ロックバンドは、写真中央のアンガスらヤング兄弟が中心となって結成された。
サッカースタジアムなど、スポーツイベントのオープニングなどで数多く使用される、1990年の『Thunderstruck(サンダーストラック)』。
1980年の大ヒットアルバム『Back in Black』からの表題曲『バック・イン・ブラック』は、映画『アイアンマン2』でも使用された名曲。他にも数多くの曲が様々な場面で使用されている。

熱狂的なロック好きとして知られるセルヒオ・ラモス(※PSG)も彼らの大ファンの1人。レアル・マドリード在籍時代の2016年には、後に妻となる人気タレントのピラール・ルビオともにセビージャでのAC/DCのライブへ出かけており、ライブ後には当時サポートヴォーカルとしてバンドに参加していたガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズと記念写真も撮っている。

ちなみに、2019年におこなわれた2人の結婚式で、当初AC/DCに演奏してもらおうとオファーしたと言われている。特に新婦の方が熱望していたというこのライヴに、40分で100万ユーロ(※約1億2,000万円)という破格のギャラを提示したと報道された。残念ながらライブは実現しなかったが、バンドがフットボーラーの要望に応えていれば、2人の記念すべき日は(おそらく新郎新婦だけでなく参列者にとっても)一生忘れられないものになったに違いない。

ライブ終了後のアクセルとセルヒオ・ラモス夫妻。ヴォーカルのブライアンにドクターストップがかかり、バンドはツアー中止の危機に陥ったが、アクセルはサポートヴォーカルを自らかって出たという。

そんなAC/DCに声をかけたのは、イギリスのスポーツメーカー・アンブロ。2021年秋冬の『カプセル・コレクション』として、1978年アルゼンチンW杯でのスコットランド代表をモチーフとしたコレクションをリリースしたのだ。

1978年W杯といえば、“エル・マタドール(闘牛士)”マリオ・ケンペスが得点王に輝き、開催国アルゼンチンが地元で初優勝を果たした大会。この大会に出場したスコットランド代表は、事前の欧州予選でウェールズを抑えてグループ首位通過を果たすほどの好チームだった。ちょっとでも調子がいいと、ついつい調子に乗りがちなのがスコットランド人。本大会メンバーで、元マンチェスター・ユナイテッドのルー・マッカリは、当時の盛り上がりをこう振り返っている。

僕らはとても良いチームだったが、正直W杯制覇するには充分とはいえなかったんだ。それが予選を首位通過したことで、どういうわけかメディアは大騒ぎしてね。大会前に僕らは、オープントップバスのフロントにトロフィーのレプリカを置いて、ハムデンパークを一周させられてたよ!

マンチェスター・ユナイテッド公式サイトより

肝心の本大会での活躍はというと、1次リーグ突破をかけた3戦目のオランダ戦に勝利しながら、得失点差で敗退してしまった 。だが、のちに準優勝国となったオランダを破った奮闘っぷりを讃える声はいまだに根強く、タータン・アーミーにとって忘れられない思い出のチームとなっている。なお余談ではあるが、スコットランドを舞台とした、90年代のイギリスを代表する映画『トレインスポッティング』作品内で使われているのが、このオランダ戦でのアーチー・ゲミルのゴールだ。

オランダにPKを許すも、ケニー・ダルグリッシュのゴールで追いついたスコットランド。さらにアーチー・ゲミルが2得点をあげ、1次リーグ突破に王手をかけたのだが…。
スコットランドに敗れたものの、わずか得失点差1でギリギリ2次リーグ進出を込めたオランダ。尻上がりで調子を上げたものの、クライフを欠いたチームはW杯制覇には至らなかった。

今回のコラボユニフォームをリリースするにあたり、「1978年当時のキットを再販するより、アンブロのスコットランドサッカーへの、情熱を祝うための最高の方法は何かを考えた」とは、アンブロ公式サイトのコメント。当時のシャツのリメイクしたのではなく、W杯フィーバーで国中が賑わった数週間後にグラスゴーでおこなわれたライブをリンクさせた。このAC/DCの偉大なキャリアの中でも、とくに伝説と呼ばれるアポロ・シアターでのステージでは、アンコールに応えたメンバー全員が、スコットランド代表ユニフォームを着て再登場。地元ファンを大いに喜ばせたのだ。その意味で、スコットランド人にとって特別な一夜を意味する、特別な一枚と言えるだろう。

AC/DCを形づくったスティーヴィー、マルコム、アンガスのヤング兄弟を追い続けたジェシー・フィンクの本には貴重な写真も満載。左は1978年4月30日におこなわれた、グラスゴーのアポロシアターでの伝説のライブの様子。アンコールの場面で、メンバーたちはスコットランド代表のユニフォームを着て登場した。
1978年4月30日におこなわれたアポロ・シアターでのライブ、アンコールの様子。この初代ボーカル、ボン・スコット在籍時の様子は、ライブアルバム『If You Want Blood You’ve Got It』(邦題 :『ギター殺人事件』)に収録されている。

AC/DCとスコットランドの関係はそれだけではない。バンドの結成はオーストラリアだが、バンドの核となるスティーヴィー、マルコム、アンガスのヤング3兄弟の出身地はグラスゴー。特に次男のマルコム(※2017年に死去)と三男のアンガスは、グラスゴー・レンジャーズの大ファンだったらしく、家族でオーストラリアに移住するまでチームを応援し続けていたという。のちにレンジャーズのリーグ優勝記念パーティーに呼ばれたマルコムは、「アイブロックスに戻ってこれて素晴らしいよ。このスタジアムに最後に行ったのは、ずいぶん前のことでね。アンガスと、セルティックとの試合を観に行ったことを覚えてる。もちろん俺たちは2-1で勝ったけどね。」と語っている。

1992-94シーズンモデルのレンジャーズのユニフォームを着て演奏するアンガス・ヤングの写真は、レンジャーズファンにとって最も素晴らしいとされている1枚。このように、写真をタトゥーにして彫り込むファンも。

では話を戻して、実際のユニフォームを見てみよう。

AC/DCのロゴが添えられた胸のエンブレムには、サッカー協会おなじみの赤いライオンではなく、バンドのギターリストであるアンガス・ヤングのシルエットに。エンブレムと背中にある『HIGH VOLTAGE』の文字は、AC/DCの記念すべき1976年発売の1stアルバムのタイトルから。そして背番号の78は、言うまでもなくスコットランド人にとっての記念すべき年、1978年に由来している。

他にも10ものアイテムを同時にリリースしたアンブロ。現在アンブロ(UK)のウェブサイト、またはAC/DCの公式サイトのショップにて発売中だ。執筆時点ではダントツの人気のために、ユニフォームが品切れになっている。が、ファンならば、いやファンに限らず追加生産を待ちたいところだ。

AC/DC オフィシャルショップ / UMBRO(UK)オフィシャルショップ(※英語)

投稿者プロフィール

KATSUDON
KATSUDONLADS FOOTBALL編集長
音楽好きでサッカー好き。国内はJ1から地域リーグ、海外はセリエAにブンデスリーガと、プロアマ問わず熱狂があれば、あらゆる試合が楽しめるお気楽人間。ピッチ上のプレーはもちろん、ゴール裏の様子もかなり気になるオタク気質。好きな選手はネドヴェド。
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