文化・歴史

【ユーロ2016】No.1チャントは⁉️もちろん…

今後も大きな大会が開催されるたびに、多くのファンがビール片手にスタジアムやパブ、ファンゾーンといたる所で歌うであろう『Vardy’s on fire』。このチャント、イングランド代表ジェイミー・ヴァーディーの物として広く知られている。

The S6が2018年、ロシアW杯にあわせてリリースした『Vardy’s on fire』

Vardy’s on fire(ヴァーディーが燃えているぜ)

Your defence is terrified(お前らの守備陣はビビってる)

原曲は1996年、イタリアのアーティストGalaの『Freed from Desire』というヨーロッパで大ヒットしたダンスチューン。教わらなくとも誰もが耳なじみあるメロディーと、名前の部分をちょっと変えるだけでどんなチームにも使える高い汎用性で、様々な場面で歌われる名チャントとなった。

実はこの『Vardy’s on fire』もまた“派生した”物の中の一つ。最初にこれらの原型を作ったのは、北アイルランド代表ファンが歌う『Will Grigg’s on fire』だ。このチャントでFWのウィル・グリッグ(MKドンズ所属)は、2016年にEURO初出場を果たした北アイルランド代表とともに注目を集め、一躍時の人となった。

グリッグはチャントについて「歌は歌。でもプロ選手として、大会に参加しながら試合に出てないのがとても残念。」

そしてこのチャントは当時グリッグが所属していたウィガン・アスレティックのファン、ショーン・ケネディが発案したのがきっかけとなっている。前年に28ゴールを挙げた“我が街のスター”を讃える歌がYouTubeにアップされると凄まじい反響を呼び、あっという間に北アイルランド代表のファンたちの知るところとなった。その後の広がりは前述の通り。おかげで“発明者”のケネディはウィガン会長からシーズンチケットをプレゼントされ、当のグリッグはというとベンチを温めることばかりで、チャント以上のインパクトを与えることはできずに大会を去っている。

『Vardy’s on fire』のように、大会ごとに生まれる名物チャント。次はどんな曲が流行するのか。今後は試合だけでなく、ぜひスタンドから聴こえる歌声にも注目していただきたい。

投稿者プロフィール

KATSUDON
KATSUDONLADS FOOTBALL編集長
音楽好きでサッカー好き。国内はJ1から地域リーグ、海外はセリエAにブンデスリーガと、プロアマ問わず熱狂があれば、あらゆる試合が楽しめるお気楽人間。ピッチ上のプレーはもちろん、ゴール裏の様子もかなり気になるオタク気質。好きな選手はネドヴェド。
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