文化・歴史

【ザンクトパウリ】酒は飲んでも呑まれるな!?“ノンアル”サポーター達の地道な挑戦

「フットボールとビールは相性がいい」。わざわざ使い古されたフレーズを使わずとも、スタジアムで飲むビールが格別なのは周知の事実。勝てば祝杯、負ければヤケ酒。いつだってビールはフットボールのそばにあり、魅力的な試合に更なる彩りをそえる重要な要素。これはもう、ある種の伝統と言ってもいい。とはいえ、この万人に愛される百薬の長も“過ぎれば毒”。度重なる飲酒がたたり、病を患ってスタジアムに行けなくなるファンも大勢いる。飲酒がもたらす多幸感ばかりがクローズアップされるのは当然のことだが、対して過剰摂取の危険性や依存症予防について語る声はあまり大きくないのが現状だ。

世界で最も愛されるスポーツとアルコールの関係は、フットボールの歴史が始まって間もないころからの腐れ縁である。1888年に世界初のプロリーグが創設されたイングランドでは、フットボールクラブとビールはすでに密接な関係にあった。多くのクラブが作られた1890年代から1900年代初めの“フットボールブーム”の頃には、リヴァプールやウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン、アストン・ヴィラなど様々なクラブがビール醸造所から金銭的な支援を受けており、マンチェスター・ユナイテッドの前身であったニュートン・ヒースFCが1902年に経営破綻した際にチームを救ったのもまた、地元マンチェスターの醸造家であった。

時代が進むにつれ、ビールメーカーはチームのみならずトーナメントやリーグといった大会そのものに資金援助をすることで、自社の商品を積極的にフットボール文化へ組み込んでいった。いまでは大きな大会のスポンサーにはハイネケン(UEFAチャンピオンズリーグ)やバドワイザー(FIFAワールドカップ)、アムステル(CONMEBOLコパ・リベルタドーレス)と当たり前のようにメジャーな企業が名を連ねており、キリンやサントリーが代表チームや大会スポンサーを務める日本もまた例外ではない。その他にもカールスバーグ、ギネス、チャーンビールなど数多くのアルコール関連の企業が世界のフットボールを支えているといっても過言ではなく、これらの広告をスタジアムで見ないようにするのは不可能だろう。プレミアリーグ好きの読者ならば、エティハド・スタジアムのピッチ脇に置かれたアサヒ・スーパードライのLED広告の印象が強いのではないだろうか。

リヴァプールFCのホームスタジアム、アンフィールドからほど近い場所にある大人気老舗パブ、ザ・サンドン。かつてはエバートンの本部、のちにリヴァプール創立の地として知られる聖地も、元々は醸造家でありリヴァプール市長のジョン・ホールディング氏の自社ビール販売所だった。フットボールとアルコールとの切っても切れない関係を作った歴史的な場所といっても過言ではない。(※画像: Liverpool Echo/Colin Lane

1部と2部両リーグのクラブ全てがビールメーカーとスポンサーシップを結んでいるというドイツもまた、イングランドに次いでアルコールとは無関係でいられない国だろう。なにしろスタジアムまでの道すがらで飲み、着いてからは試合開始ギリギリまでコンコースで飲み、試合が始まってもカラになったカップ片手に座席間を頻繁に移動する彼らサポーターは相当な“飲んべえ”ばかりだ。どのクラブも正確な数字を公表したがらないために専門家の推定でしかないが、約4万人が集まるスタジアムで1試合あたり7千〜8千リットルのビールが消費されると言われており、国内のスタジアムで最も多くの量が飲まれるとされるシャルケ04のフェルテンス・アレーナ(※6万人収容)では、1試合あたり3万リットルがサポーターの胃袋へと消えていくというのだから驚きである。最近は新型コロナの影響や若者たちのアルコール離れによってドイツ国内のビール消費は低下しているというが、少なくともスタジアムの周りでそのような印象はほぼ感じられない。おそらくドイツほどビールがフットボールに重要な役割を果たす国はないだろう。

となれば当然な話、これだけの量のビールを消費して何の問題も起きないはずがない。ドイツ連邦保健省が2022年に発表した『Alcohol Atlas』によれば、国内にいる18歳から64歳までの約900万人が“依存症になりそうな問題あるアルコール摂取”をしており、依存症患者は160万人以上。そのうち毎年1万4千人がアルコールが原因で亡くなっているという。また、アルコール由来とされる犯罪の発生件数は23万件以上で、1年間にドイツで発生した犯罪の約1割に相当する。ドイツで患者が増え続ける理由としては欧州諸国と比べてアルコール飲料が安価で入手しやすいことに加え、国の予防策自体が非常に不十分であることも指摘されている。実際にWHO(世界保健機関)による2011年の報告書では「アルコールに関する教育と予防」の項目に関しては29か国中23位、「職場や地域社会での予防」ではオーストリア、マルタ、スイスに並んで下から2番目、「アルコールの入手制限」にいたっては調査対象国の中で最低の結果に終わっている。

デポジットタイプのビールカップを持つサポーター。ドイツのいくつかのクラブでは、過剰な飲酒によって引き起こされる事件・事故に対応する医療や警備の費用を抑えるため、クラブが規定する血中アルコール濃度以上の観客は入場を規制するよう定めている。DFL(ドイツ・フットボールリーグ)は試合前・試合中でのスタジアム内のアルコール販売を禁止しているが、アルコール度数5%未満の飲料は「治安当局の同意」と「ホーム側の判断」によって販売が許可されている。(※画像: Zeit.de/Tim Bruening

「試合がどう終わったかわからなくなっていて、翌朝の新聞で誰がゴールを決めたかだけを読んでいたことが何度もあります。クラブの素晴らしいプレーを観ていたはずが、翌朝のマッチレポートを読んだら自分の意見と違っていて驚いたことも。スタジアムにシラフで座っているのと、血中アルコール濃度0.24%(※泥酔状態の一歩手前で、さらに酔うと昏睡状態に陥る)で座っているのとでは大違いですよ。」(※『11FRUENDE』2022年12月17日記事より)

以前の生活をこのように振り返るミヒャエル・クラウス氏が広報をつとめる『ヴァイス・ブラウナン・カフィトリンカーWeiß-Braunen Kaffeetrinker = “White-Brown Coffeedrinker”)』は、様々な差別を嫌悪し多様性を重んじる左翼クラブ・FCザンクトパウリの中でもかなり異色のファングループだ。アルコールがなくてもフットボールは楽しめるということを証明するために活動するという世にも珍しいノンアルコールなサポーターたちであり、彼らの観戦のお供はカフィトリンカー(コーヒーを飲む者)の名前の通りコーヒーが入ったマグカップだという。それにしてもビールの国・ドイツで、しかも“セックス、ドラッグ、ロックンロール”の象徴であるザンクトパウリで、なぜアルコール抜きにこだわるのか。

「私たちのグループのメンバーは、昔からのアルコール依存症患者が大半を占めています。他にも違法薬物の中毒者だったり、うつ病と依存症両方の患者だったり。ギャンブル依存症という者もいます。数年前からは、依存症ではないけど我々の“昏睡状態に陥ることなくフットボールを楽しむ”というモットーが単純に好きだから、というメンバーも何人かいますね。」(※『11FRUENDE』2022年12月17日記事より)

カフィトリンカーの歴史は1996年、2人のザンクトパウリサポーターがハンブルクのリハビリ施設で出会ったことから始まる。セラピストから「治療の妨げになるからスタジアムには近寄らないように」と言われるも、年間チケット保有者の2人はマイクラブを応援したいという衝動を抑えきれず、互いにビールを飲まないよう注意し合おうと約束しスタジアムへ出かけたという。この冗談のような逸話は「病気を克服した患者の、依存対象がなくなったあとにできた心の空白をスタジアム観戦で埋める」というアイディアに繋がっている。(※画像: Arne Andersen

「いくつかのバーは以前の自分にとって2番目から4番目のリビングルーム」と語るクラウス氏を含め、現在このファングループには支援者を含めて40人ほどのメンバーが在籍している。彼らの活動には一緒にホームゲームを観戦する(長時間の列車移動では飲酒している周囲のファンを見るのは耐えられないので、アウェイ遠征はほとんどおこなわないらしい)以外にも季節ごとのイベント、そしてクラブのファンショップで月に1度開催される『カフィクラチ』(※ドイツ語で“コーヒーを飲みながらのおしゃべり”の意)と呼ばれるグループミーティングが含まれている。カフィクラチでは単にグループ内の親睦をはかるためだけでなく、同じ依存症に悩む患者やその家族、友人といったメンバー外の人間…地元のライバルであるハンブルガーSVのファンですら自由に参加でき、依存症克服のための情報交換やアドバイスを受けることができるという。

他にも定期的にハンブルク市内にある病院のリハビリ病棟を訪れ、依存症から離脱後の余暇の楽しみ方やアフターケアについて患者と話をしたり、希望があれば患者のスタジアム観戦にも同伴する。だが、彼らは依存症離脱のためのアドバイスや支援は積極的におこなう一方で、自らのことを「社会的支援グループと自助グループの中間的な存在」と説明するように、決して患者に対し無理強いすることはない。唯一厳格なルールがあるとすれば、「ファンクラブのイベントに参加している間だけはアルコールとドラッグ禁止」ということだけ。これは団体が創立された頃からの変わらないスタンスである。

「私も依存症でしたし、アルコールをやめるという選択肢はありませんでした。だから私は“禁酒の使徒”には絶対になりたくないですし、誰からもビールを奪いたくはありません。もちろん意識的かつ責任を持ってアルコールを摂取する人たちに、とやかく言うことはありません。ただ、もっと自分自身の行動を省みてもらいたいと思っているだけです。」※『Millernton』2021年6月9日記事より

ザンクトパウリのファンショップでおこなわれる、月1度の『カフィクラチ』に集まるカフィトリンカーのメンバーたち。彼らはグループに入会することでフットボールの楽しさを再発見できたと喜んでいる。あるメンバーは「以前は終始酔っ払っていたが、いまは試合に集中できる」と語り、別のメンバーは「昔はピッチ上には22人どころか44人もいたの。まったく違う経験よ。だって翌朝、昨日何が起こってたかがわかるもの。」と笑う。(※画像: Stefan Osterhaus

手の震えや発汗など、アルコール依存症患者が断酒後にあらわれる離脱症状(禁断症状)は2日後が最も苦しいと言われており、その後も幻聴・幻視といった症状が5日から7日程度続く。だが、クラウス氏が言うように「本当の問題はそのあとから」。仮に離脱症状を乗り越えたとしても、彼らがたった1人で試合観戦に行くという行為は簡単なことではない。スタジアムでは、かつての飲み仲間たちと会うことになる。会えばおそらく、しばらく見かけなかった理由など近況についてアレコレ聞かれるだろう。いつものように酒を勧められることもあるはずだ。しかも場内にはビールなど中毒性の高い商品の広告があふれている。依存症からの離脱を試みる者の決意を鈍らせ、再び最悪な状況へと引き戻しかねないスタジアムは、様々なトラブルを抱えるサポーターにとっては極めてハイリスクな場所とも言える。

依存症を抱えるフットボールファンは、どうして安全にスタジアムへ行くことができないのか。2019年末、会員700名が集まるザンクトパウリの年次総会で、カフィトリンカーのメンバーはミラントア・シュタディオン内の環境改善を目的とした3つの議案を提出した。その3つとはビールサーバーを背負った売り子を廃止すること、中毒性の高い商品の広告をスタジアムから長期的に撤廃すること、そしてスタジアムの四隅にノンアルコール飲料専門の売店スタンドを設置することであった。しかし、これらの提案は総会から数ヶ月後、金銭的な問題を理由にクラブの理事会からすべて却下される。

おりしも新型コロナのパンデミックが発生し、無観客試合などでクラブの財政状況が芳しくなかった時期。たびたび財政難に苦しむ隣人・HSVのわずか1/4の経営規模しかないカルトクラブにとって、貴重な収入源であるアルコール飲料の広告を撤廃することや、運営費が毎試合100万円もかかると言われるスタンドの設置が難しいことは、カフィトリンカーのメンバーたちも大いに理解していた。だが、要望が通らなかった以上に彼らが落胆したことは、クラブが“誰しもが何の疑問もなく大量にビールを消費している所で、飲まずに観戦しても構わないエリアを用意することに意味はあるのか”と疑問を持っていることだったという。

地元ハンブルクのビール『アストラ』(※カールスバーグ社の傘下)のPRをするザンクトパウリの選手たち。カフィトリンカーは、スタジアムに訪れる幼児や青少年が試合中の2時間半の間、アルコール飲料の広告を“浴び続ける”ことによって「ビール、ヴルスト、フットボール」という伝統を無意識のうちに刷り込まれることを大いに懸念している。専門家も、こうした広告の記憶が若者の過剰な飲酒に対する抵抗感を薄れさせていると警鐘を鳴らす。(※画像: picture-alliance/dpa
ドイツの公共放送『WDR』による、フットボールとビールという関係が及ぼす影響を伝えるドキュメンタリー。業界の発言力が強いドイツでは、アルコールの広告にはタバコのような法的規制がほとんどなく、制限するかどうかは酒造メーカーではなく広告業界の判断に任されている。『南ドイツ新聞』の調査によれば、幼少期から広告による刷り込みが暴飲の習慣のきっかけになるとして、ドイツ国民の7割以上がタバコと同様にアルコールにも何かしら広告の表示義務をすべきだと考えているという。

「確かに、もし私がザンクトパウリのマーケティング部門にいたとしたら、カフィトリンカーのメンバーにイライラしているでしょうね。でも、ザンクトパウリは多くの社会問題の最前線にいることをもっと自覚しなければいけないと思います。右翼との戦いであれ、同性愛嫌悪との戦いであれ、クラブは模範的な役割を果たしています。このような社会問題から収入を得てさえいます。一方で、依存症予防の話題では儲からない。だから、クラブからは逆風しか感じていません。」(※『11FRUENDE』2022年12月17日記事より)

このコメントからもわかる通り、当時ハンブルクのチームとノンアルコール・ファンクラブの関係は決して良いものではなかった。だが、彼らカフィトリンカーへの向かい風を追い風に変えたものは他ならぬ自分たち、約30年にわたって続けてきた地道な活動の成果だったのだ。

2020年にドイツの健康保険の機関・VDEKから優れた自助グループに贈られる『ハンブルク・セルフヘルプ賞』、さらに2022年にはドイツ・フットボール文化アカデミーが選ぶ『ファンクラブ・オブ・ザ・イヤー 2022』を受賞したことで彼らを取り巻く空気は一変した。瞬く間にグループの元へは様々な媒体からの取材申し込みが殺到。フットボール専門紙はもちろんのこと、全国紙や『シュピーゲル』誌、ドイツ公共放送のARDや北ドイツ放送・NDRが彼らの活動を取りあげるようになり、団体の名前と活動がドイツ国内に広く知れ渡る。すると、それまで彼らのことを“フットボールの楽しみを奪おうとする過激な禁酒主義活動家たち”と猛反発していた人々からも、賛同や激励の声が多く集まるようになったのだ。そして何より、最も大きく変わったのがザンクトパウリとの関係性だ。「それ以来クラブとは積極的に話をするようになり、懐疑的な態度もなくなりました。」※『WELT』2024年3月14日記事より

2022年にミラントア・シュタディオンの南側にオープンしたノンアルコールスタンド、“トロッケンドック(Trockendock I)”。クラブが高額な運営費を理由に設置を却下したため、支援者の寄付金をもとにカフィトリンカーがケータリング業者に依頼し、2022年に半ば強行で開店させた。2024-25シーズンには待望の2号店がメインスタンド側にオープン予定だが、最終的にはクラブにこれらの業務を引き継いで欲しいと考えている。(※画像: 11Freunde/Michael Krause
ケルンのパンクバンドであるRaputusがカフィトリンカーの活動に賛同し作成した、依存症をテーマにした曲「Heiter in die Abstinenz(元気に禁酒を)」。この曲はノンアルコールスタンド設置のための募金活動に大きく貢献し、ミラントア・シュタディオンでも大々的に公開された。

とはいえ、それで何もかもが好転したというわけでもない。今までファングループ加入者の主となっていたのはアルコール依存の40代半ば〜後半の男性だったが、最近では大麻やコカイン、スピードといった複数のドラッグに苦しむ若者へと変化してきている。また、新型コロナの影響による在宅時間の増加もあいまって、インターネットによるスポーツ賭博、eスポーツといったものにも対処が必要となってきている。特にこのところ日本でも注目されるギャンブル依存症は他と比べて軽視されがちだが、中毒性はより深刻だ。だが一方でカフィトリンカーがメディアに紹介される機会が増えたにも関わらず、彼らと同じような活動を長年おこなってきた他団体が脚光を浴びることはほとんどなく、すすんでメディアの前に出て活動をアピールする者もいない。サポーターレベルでも彼らに追随する活動をしているのはウニオン・ベルリンのファングループくらいで、それ以外のグループからは問い合わせすらない。メンバーたちは「この問題はザンクトパウリだけに限った話ではないのに」と驚いている。

シーズン前には各スタジアムのビールの値段ランキングが紙面を飾り、ビールとヴルスト(※ソーセージのこと)が高い安いと騒いでいる。ウニオン・ベルリンのディルク・ツィンクラー会長やアルテナ93(※ハンブルクにある5部クラブ)のラグナル・トーバー会長の発言を例に出すまでもなく、「ビールとヴルストはフットボールの一部」という決まり文句が至るところで幾度となく繰り返されている。依存症の深刻さを理解していながら、伝統や文化という言葉を免罪符に問題をうやむやにする、そんなドイツ人の意識を変えることは簡単ではない。クラウス氏も「こうした(ツィンクラー会長やトーバー会長のような)コメントが存在する限り、我々が気軽にフットボールを楽しむことはできないでしょうね。」と苦笑いする。

2019年に設立したウニオン・ベルリンのアルコール依存症支援グループ、“ヌュヒタァン・ベトラハテト”(Nüchtern Betrachtet)とともにフレームに収まるカフィトリンカー。2022年のDFBポカールでの初対面からカフィトリンカーと友好関係を築いているというウニオナーのグループには現在35名のメンバーが参加している。(※画像: Berliner Zeitung
「依存症を利用して稼いだ金で、我々のスポーツに投資するつもりか?今すぐCVCを拒否しろ!」2024年2月、ドイツ2部ザンクトパウリvsアイントラハト・ブラウンシュヴァイクでアウェイ側から掲げられたバナー。当時各会場では外部投資家に放映権の一部を売却するというDFL(ドイツフットボール機構)による計画に反対する運動が激化、ルクセンブルクの金融会社CVCもその候補の1つだった。バナーはCVCが6割の株式を保有するスポーツ賭博プロバイダを指していると思われる。(画像: IMAGO/Lobeca

2024年2月、ドイツのことわざ「WAS LANGE WÄHRT, WIRD ENDLICH GUT!(長い時間がかかるものは最後にはうまくいく)」から始まったFacebockの投稿は、カフィトリンカーの努力が報われたことを報告する記念すべき記事となった。その日、ザンクトパウリはカフィトリンカーと外部の依存症専門カウンセラーらと協力した、スタジアム内の環境改善のための方策を発表。今後クラブは“依存症についての教育と意識向上のための啓発運動をおこなう”、“アルコール以外の魅力的な代替品を用意する”、“スタジアム内を依存症へのリスクが低い空間を作る”という3つの目標を打ち出すとともに、「早い段階から責任ある行動を促すため、子供や若者の予防策に重点を置いている」と若年層のファンへの配慮も示している。2024-25シーズンからはメインスタンドに2店舗目のノンアルスタンドをオープンさせる以外にも、依存症予防や薬物乱用をテーマとしたキャンペーンが実施予定で、この計画にはプロチームだけでなくアマチュア部門も参加するというのだ。

まだ小さい、だが着実な1歩目をクラブとともに踏み出した“コーヒーを飲む人々”。シラフを愛する彼らの、手ごわすぎるビール社会への挑戦は今後も続いていく。

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